人を大切にする経営学会 相互訪問研究視察会 ～未来工業株式会社～

皆さま、こんにちは。
猛暑日が続いておりますので、こまめに水分補給をするなど熱中症にはくれぐれもご注意いただければと思います。

さて先日、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業の相互訪問研究視察会」にて未来工業株式会社様を訪問させていただきました。

この企業訪問には「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の受賞企業の中から35社が参加され、弊社は6名で参加させていただきました。

未来工業株式会社様は第一回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の「経済産業大臣賞」を受賞しており、坂本先生の本「日本でいちばん大切にしたい会社2」に掲載されている電気設備資材、給排水設備およびガス設備資材の製造販売をする企業です。また2011年には「カンブリア宮殿」にも出演されています。

従業員数834名です。年間休日はなんと140日前後と日本でいちばん休みの多い会社として知られております。

工場見学の前に受賞企業の会の会長、（株）ケーズデンキホールディングス名誉会長の加藤修一様からご挨拶をいただきました。

続いて、人を大切にする経営学会副会長、アタックスグループ代表パートナーの西浦道明様よりご挨拶をいただきました。

参加者が多かったので4班に分かれ、各自無線機と黄色の安全帽を被り工場見学へ

の前に照明個々に取り付けられているスイッチを消していきます。

使っていない部屋や廊下の照明は必ず消すということを徹底されていました。

ひとつひとつ小さな節約を意識することが大切だとおっしゃっておりました。

次に目に入るのが「常に考える」の文字。

ここにも

ここにも

ここにも

日頃から「常に考える」ことを意識し習慣とするため、会社内のいたるところに「常に考える」の文字が掲示されています。

そして「常に考える」ことから、商品企画や生産工程における改善などを提案書として提出し、『何故・ナゼ・なぜ』と『常に考える』をモットーに提案書は全社で年間5000件にもおよぶそうです。

提案書1枚につき、参加賞として500円頂けるそうです。

多い社員は年間に200件も提案書を提出しているとのことです。

良い提案書は即座に提案書通りに改善が行われるとのことです。

その他にも優秀提案賞や最多提案賞などの賞もあり、社員のモチベーションを高めています。

工場で働く社員にはユニフォームはなく自由な服装で業務しています。

その他にも工場に多い掲示物は少なくしていて、自由な発想を生むために必要以上のルールは定めていないとのことです。

続いて未来工業株式会社代表取締役社長の山田雅裕様による講話が行われました。

熱心にお話しされていたのは、社員を大切にし、社員のモチベーションを上げること、これが良い経営には大切だとおっしゃられていました。

休みが多くても、業務時間が短くなっても社員のモチベーションが上がると効率が良くなり成果が上がるとのことです。

会社には社員が存分に働ける環境を作ることが必要であり、その良い環境を作るのが経営者の仕事であるともお話をされておりました。

社員により良い環境をと考えた上でその環境で成果を出している社員がいるからこそ、今の未来工業の働き方があるのかもしれません。

最後に、年間休日数140日は昔の事で、実質132～133日が限界。報連相も禁止ではないと。
メディア（カンブリア宮殿）で作り上げられたイメージを払拭すべく、真実を伝えていきたいとお話しされていたのが印象的でした。

最後に参加者の皆様と懇親会が行われました。

お忙しい中いつも先頭に立ち「いい会社」をとお話しして下さる坂本先生、今回の企業訪問を企画・運営していただいた「人を大切にする経営学会」の皆様、そして企業訪問を受け入れてくださった未来工業株式会社の山田社長と社員の皆様に感謝いたします。

このような貴重な時間を頂いたことに心より感謝いたします。

ありがとうございました。

営業部　原目
設計部　中曽根